ジョーイさんはクアロアと近郊のカハルウで生まれ育った生粋のロ―カルボーイ。母方は先祖代々クアロア周辺で暮らし、その祖先は13世紀にタヒチからクアロアにやって来た有名な航海者ラアマイカヒキまで遡るといいますから、まさにクアロアに根づいた一族ということになります。またニュージーランド出身のサモア系の父を持ち、サモアとハワイという2つのポリネシアの血を色濃く受け継いでいます。
ジョーイさんはこの地で子供時代からサーフィン、フィッシング、ダイビングを楽しみながら成長しました。高校からは前述のカメハメハスクールでフラを始め、著名なフラの指導者、カレオ・トリニダッドのフラスクールにも所属。2019年にはフラ界のオリンピック「メリーモナーク・フェスティバル」にも出場し、同スクールの男性部門優勝に貢献しています。
海のスポーツ全般、フラに長け、もちろんハワイ語も堪能なオールマイティなハワイアン男性が、ジョーイさんという人です。
ハワイ大学ではハワイアンスタディ(ハワイ学)を専攻し、卒業後はカメハメハスクール中等部の教員に。そして今年6月、クアロアランチへ。「ずっとクアロアランチで働きたかった」というジョーイさん。自分がその地で生まれ育ったからというのも理由の一つですが、ジョーイさんからは、さらにクアロアを守っていこうという気概のようなものを強く感じます。