お土産定番になるまで、そしてこれから。 Honolulu Cookie Company

2022.08.31

その昔、一人の若き留学生がハワイ大学でアートを学んだ後、これぞハワイというお土産を作りたいとはじめたのがホノルルクッキーカンパニーです。ハワイのアロハスピリットをハッピーなパイナップル形に乗せて、一口目噛めば香ばしく、口中に入ればしっとりと味わい深く、お土産をもらう日が記念日になるような贈り物。
壊れやすい形状のパイナップルをクッキーにするなんて、しかも個別包装なんて大変じゃないと、周りの人々には心配する声も多かったそう。

2〜3年は試行錯誤に費やし、原料、形、厚み、味、フレーバーとさまざまな挑戦と失敗を繰り返し、それでも諦めず、誰もが愛着を持って「ハワイのパイナップルのクッキー」と呼ぶアイコニックなクッキーが生まれました。

2020年ハワイ州がコロナのためにロックダウンとなった日の1週間前。ホノルルクッキーカンパニーでは新しい限定フレーバー・レモンのローンチでした。発売したばかりのタイミングに世の中は一転。新しい黄色いパッケージに、工場いっぱいのレモン味クッキー。

賞味期限のある大切な新商品を無駄には出来ないと、コロナ最前線で働く病院や、警察署などにその多くを寄付し、たくさんの人たちに喜んでもらったといいます。あの時に食べたレモン味が忘れられなくて、と今でも買い求めるナースの方もいるのよと聞いて胸がじんわり。

レモンはその後も毎年期間限定で販売されている。

どうしても生産過程や、輸送過程で、割れてしまうクッキーは、試食用に配る。それでもパイナップル形にこだわってアロハを届ける思い。突然変わった世の中では、クッキーをどんっと寄付する英断。そして次世代を担う従業員たちにはまず、入社の日に定番クッキー全てを自宅に持ち帰り、試食をし、翌日に一番好きだった味と理由を述べてもらうという楽しい宿題を課しています。自社製品を知るだけでなく、自信を持っておすすめできる自分になってもらうこと。

そんな全てがパイナップルクッキーへの愛情から生まれているものと思えて、クッキーがほろっと溶けるように、私の気持ちもあたたかくなる。

パイナップルのパッケージはクッキーと同じくらいアイコニック。

パイナップルクッキーのトラック。アロハを届けます!

「自宅でも会社でも身の回りのものはパイナップルばかりよ」と、ジュリーさん。

次のお楽しみはなんですか?と取材に応対してくれたジュリーさんに聞いたら、「ゴールド」とのお答え。なんだか、とても良い響き。ゴールドに輝くチョコレートを纏ったパイナップルクッキー。そして会社としてもゴールデンエイジということかしらん。

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