ハワイで開催されるサーフィンの大会

2022.12.07

WSL Billabong Pipeline Pro

©WSL/Tony Heff

時期:1月29日〜2月10日
場所:パイプライン
主催者:ビラボン
対象:CT(ChampionshipTour)参戦選手

オアフ島ノースショア、サーフポイントの真骨頂と言われる世界を代表するポイント、パイプラインにて行われる2022年度チャンピオンシップ・ツアーの第一戦。パイプラインで割れる波は、大きく、深く、厚いことで知られ、浅く、複雑に入り組んだ珊瑚で形成された海底に波力が達した時に美しいチューブの形の波を作り上げる。そのチューブの波を乗りこなすことがパイプラインでサーフィンをするサーファーたちのステイタスとも言われ、毎年冬のシーズンになると世界中から多くのトップサーファーたちが実力試しに集結するポイントでもある。1970年代から長年様々な形態で行われてきたパイプラインでの大会は、以前はヴァンス・トリプルクラウン・オブ・サーフィンの最終戦の会場として多くのワールドタイトル獲得選手を輩出し、ハワイのサーフシーンを盛り上げてきた。2022年からはチャンピオンシップ・ツアーの第一戦として、ツアーのスタートを大いに盛り上げるコンテストとなっている。
Web site:
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/mct/3885/billabong-pro-pipeline

WSL Hurley Sunset Pro

©WSL/Brent Bielmann

時期:2月11日〜2月23日
場所:サンセットビーチ
主催者:ハーレー
対象:CT(ChampionshipTour)参戦選手

オアフ島ノースショアでもパイプラインの次にヘビーと言われるビッグウェーブのポイント、サンセットビーチで行われる2022年度のチャンピオンシップ・ツアー、第二戦。デューク・カハナモク・クラシックが行われていたポイントとしても知られ、6つのピークはどれも難易度が高く、経験豊富なサーファーだけが入れるポイントとしてローカルサーファーの間でも一目置かれる場所でもある。世界のトッププロサーファーでもそのスタミナや心肺能力が問われるハイレベルなコンテストは、パイプラインでの大会と並んでチャンピオンシップ・ツアーでも注目されるコンテストのひとつ。
Web site:
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/mct/3887/hurley-pro-sunset-beach

Da Hui Backdoor Shootout

©gOnzo

時期:1月4日〜1月16日
場所:パイプライン
主催者:Da Hui
対象:男女18歳以上
開催歴:15回

オアフ島ノースショアサーフィンのメッカ、パイプラインにて行われる代表的なコンテスト。プロ、アマチュア問わず、パイプラインでの経験豊富なサーファーたちがチームを組んで参戦し、ゼッケンを着用せず、4人のサーファーたちが1チームとなって競い合うユニークな競技スタイルが特徴的だ。ハワイアンサーファーたちによって作られたサーフコミュニティ、ダ・フイによって開催されるこの大会は、ボディサーフィン、ボディボード、ロングボード、SUP、ショートボードなどさまざまなカテゴリーにおいてハワイ屈指のウォーターマンたちが一同に介し、技を競い合うだけでなく、ウォーターマンとしてのお互いを称え合う場として多くのローカルサーファーたちからリスペクトされている。日本からも参戦者がいるチーム・ジャパンの活躍も期待したい。
Web site:
https://www.instagram.com/huioheenalunorthshore/

The China Uemura Longboard Surfing Classic

時期:7月
場所:クヒオビーチ
主催者:チャイナ・ウエムラ・サーフィン・ファンデーション
対象:未明
開催歴:34回

ワイキキのレジェンド的存在としてローカルサーファーに慕われる元世界チャンピオンのチャイナ・ウエムラが主催するロングボードのコンテスト。毎年7月に4日間に渡って開催され、さまざまな部門のコンテストが繰り広げられる。プロ部門やキッズからシルバーサーファーまで参加する年齢別部門、またウェスト1メートル以上のビッグブラザー部門などハワイならではのユニークな部門も。サーファー仲間がチーム同士で競いあうチームチャレンジなど、毎年大いに盛り上がるコンテストのひとつ。この大会を運営する「China Uemura Surfing Foundation」は、大会の収益の一部を特別な教育プログラムや、難病の子どもたち、また虐待を受けた子どもたちのケアなどに寄与し、ハワイの子供たちのサポートに貢献している。33年間毎年欠かさず開催されたこの大会は、主催者であるチャイナ・ウエムラ氏が大病を患い、治療に専念するために2017年を最後に開催に終止符を打つと発表されたが、翌年2018年からは息子夫婦(ケコア&カノエ・ウエムラ)が彼の意思を引き継ぎ、コンテストを開催。新たな幕開けを迎えたコンテストの再開催に期待したい。
Web site:
https://www.facebook.com/ChinaUemuraSurfingFoundation

T & C Grom Contest

時期:6月初旬
場所:クヒオビーチ
主催者:T&Cサーフ
対象:3歳〜12歳
開催歴:22回

創業1971年、ハワイ発の老舗サーフブランド「T&Cサーフ」が主催するキッズ向けのコンテスト。ワイキキエリアがシーズンとなる夏、そして夏休みが始まるタイミングで開催され、豪華な参加賞や賞品が貰えることもあり、ローカルのキッズサーファーたちに大人気のコンテストのひとつ。キッズサーファーたちが初めて経験するサーフィンのコンテストとしても知られ、世界チャンピオンとして活躍する女性プロサーファー、カリッサ・ムーアもこの大会でコンテストデビューをしたサーファーのひとり。世界的にも良質な波が割れるポイントを独占して、ショートボード、ロングボード、ボディボード、また親子で参加できるタンデムボードなど、子供たちが楽しく競い合いながら初めてのサーフコンテストを経験できるファミリー・フレンドリーな雰囲気は、観戦するだけでも楽しさが感じられる。
Web site:
https://events.tcsurf.com

Duke’s Oceanfest

時期:8月
場所:クヒオビーチ
対象:3歳以上
開催歴:18回

「現代サーフィンの父」、そしてオリンピック競泳の金メダリストとしても知られるハワイの英雄、デューク・カハナモクの生誕と偉業を讃え、毎年彼の生誕週に行われるハワイ最大の海の祭典。9日間に渡って行われるイベントでは、ウォータースポーツとアロハスピリットをシェアすることをコンセプトに、サーフィンやカヌー、サーフ・ポロのほか、近年人気のハイドロフォイル・ボーディングも加わり、約20種目に及ぶウォータースポーツのコンテストがデューク自身のホームブレイクでもありデューク像の立つクヒオ・ビーチで行われる。年齢やレベルを問わずに楽しむことが目的なので、老若男女問わず多くのローカルサーファーたちが楽しむ様子を観戦できるはず。
Web site:
https://dukesoceanfest.com/

Vans Triple Crown

時期:11月〜12月
場所:オアフ島 ノースショア アリイビーチパーク
主催者:WSL
対象:男性

世界最高峰のサーファーが一堂に会する、世界で有数な伝統的大会である。ハレイワでのハワイアンプロ、サンセットビーチでのサーフィンワールドカップ、エフカイビーチでのパイプラインマスターの三つの主要なイベントから成り、総合成績の最優秀サーファーが優勝となる。

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