ウィズコロナのハワイの変化とは?ハワイ島はどう変わった?

2022.03.19

 ここハワイ州は、3月26日には様々な規制が撤廃されることとなり、ようやくこのパンデミックのトンネルから抜けだせそうな出口が見えてきました。そんなハワイからハワイ島に住む数少ない日本人ライターとして、これからハワイ州をはじめハワイ島を様々にレポートしていきます。
 
 ハワイはコロナ禍にあってもビーチに行くことは許可されており、個人で行くのであればサーフィンも可能なので、観光が全面的に行き詰まったこと以外は、比較的普段通りの生活をしている人が多かった印象です。しかし去年の4月ごろの失業率は9%を超えて全米ワースト1位になったこともあり、観光業界に携わる多くの人達が失業しました。

 しかし今現在ハワイは、コロナ以前に戻ろうと生活するのではなく、コロナとうまく付き合っていくという新しい様式で、未曾有のパンデミックをうまく消化しながら、経験として落とし込んで、より良い方向へ改善しながらアップデートされつつあります。

ようやく設置された駐車料金精算機

 例えば、こちらの通称ビーチ69(ワイアレア・ビーチ)。サラサラとした白砂とその海の透明度に定評があるのですが、人が少ないためハワイ現地で人気のビーチです。晴天率が高く、1993年に引き続き去年も「全米ベストビーチ・トップ1」になったハプナビーチの隣りに位置するため、その美しさはお墨つき。

 ここは長らく無料で駐車できていたのですが、このパンデミック禍でようやく準備が整ったため、ようやく駐車料金の精算機が導入されました。

 右にPと書かれている精算機が設置され、左の奥にある青いテントの中に監視員がいます。

 ハワイ州のIDを持っている住民なら無料なのですが、観光客であれば車1台につき10ドル、加えて、1人5ドルの駐車料金が徴収されます。車1台に5人乗っていれば、全部で35ドルの駐車料金となります。

 最近久しぶりに行ってみたところ、監視員の方が「パンデミックでようやく人材が確保できて、こうやってきちんと徴収できるようになったのです。ハワイの海を守るための投資だと思って、ご協力ください。」と丁寧に説明していました。

 このようにハワイの州立公園各地で、入園料と駐車料金を支払う制度が整い始めたことは、パンデミック下における数少ないメリットでした。

 こうした設備が整い始めると同時に、観光客の方々も増えており、去年に比べるとコロナの影響を感じることはほとんどなくなっています。この2年間で安全対策をしっかり行い、旅行者とハワイ州民を守るため、昨年度は屋内の人数制限を10名までに設けるなど様々な取り組みがおこなわれました。

 そして先立って3月6日よりオアフ島の「セーフアクセスオアフ」プログラムが終了になり、レストラン、バー、スポーツジムなどを利用する際に義務付けられていたワクチン接種済み証明書、もしくは48時間以内に受けた検査の陰性証明の提示の必要がなくなりました。そしてこれに引き続き、感染拡大防止をはかる「セーフ・トラベル」の措置が3月25日で終了し、同日、屋内でのマスク着用義務も解除されます。これによりアメリカ国内からハワイに到着する観光客は、ワクチン接種証明書や陰性証明書を提示なしでも、隔離をせずともよくなりました。2年ぶりにマスクなしで買い物をすることを想像すると、不思議な感覚で今から楽しみです。

 このようにして観光への門戸が、どんどん開かれている最中のハワイ。すべてのレストランがコロナ仕様にアップデートされているなかで、私が住むハワイ島に来られたら、ぜひ行ってみていただきたいお店があります。

レストランはどう変わった?

 それが『プエオ』というイタリアンレストラン。ハワイ島のベストイタリアンに選ばれたこともあるほど大人気のお店で、いつも大変混雑しています。予約して行こうにも、なかなか電話が繋がらず、予約が取れないどころか、満席なのかさえも分からない状況なので、とりあえず行ってみるという現場主義の人々が結集し、随時たくさんの人で溢れていました。しかしパンデミック下で様々に改善され、コロナ後は必ず電話が通じるので、コロナ御法度の「3密(密閉・密集・密接)」は徹底的に回避されています。

 現在店内は、満員の状態でコチラです。

 これでも外にウォークインで来店したお客さんが待っている状態なのですが、それでも密にならないように、確実に入れる時間を伝えてまた来てもらうように促したり、待つ間も外に誘導したり、(ハワイ島のレストランにしては)うまく交通整理ができている感があります。そんなふうにアップデートも完了し、予約が争奪戦のこちらのお店の珠玉なお料理の数々を、ご紹介します。

2021年のハワイ島1位のイタリアンに選ばれたお店とは……?

カクテル『ALFRESCO』(hendricks gin, st. germain, cucumber, mint/$15:約1800円)

こちらスコットランドのヘンドリックスジンに、サンジェルマンという手摘みのエルダーフラワーからできたお花のリキュールとキュウリ、ミントを合わせたジンベースカクテル。ちょっと甘め&清涼感が楽しめる、ハレなカクテルです。

ANTIPASTI(アンティパスト)から『Kona Shrimp Scampi Al Forno』($19:約2250円)

地元コナで獲れた海老に絶妙に塩を効かせ、レモン、ニンニク、トマトにローストしたニンニクをマリネして、カステルヴェトラーノ産オリーブとピスタチオを散らしたもの。絶対に自分では作れない複層的な味で、味のミルフィーユが楽しめます。

INSALTA(サラダ)より『Big Island Baby Romaine』($16:約1900円)

イタリア原産のチコリーの栽培種ラディッキオ(イタリアンチコリーとしても知られ、キク科の多年生植物)に、パルミジャーノをスライスし、コラトゥーラ(colatura)というカタクチイワシを塩漬けにして熟成させて作ったエキスでドレッシングにしたもの。平たくいえば、コラトゥーラはイタリアの魚醤。シンプルイズザベストとでもいうべき、そのままの味。

こちらサイドメニューの『Spaghetti aglio e olio or pomodoro 』(スパゲッティ アーリオオーリオ もしくは スパゲッティ ポモドーロ/$11:約1300円)で、2種類から選べます。これは老若男女に愛される王道の味で、普段は小食の子が、ひたすら貪っていました。こちらはパスタもパンも自家製なのがウリです。

SECONDI(セコンドピアット:メインディッシュ)の『Melenzana alla Parmigiana』($22:約2600円)

こちらナスとサンマルツァーノ種トマト(調理用トマト、もしくは缶詰めに適した種としてポピュラー)、バジルに、モッツァレラとパルミジャーノのチーズを何層にも重ねて焼いたもの。ガツンと脂と塩を感じられる非常にお酒が進む一品です。トマトとチーズが奏でる、舌と胃と脳みそが満足する味わい。

ハワイ島における暫定1位ピザといえばコチラ!

『Hamakua Mushroom』($26:約3100円)

 このハマクア・マッシュルームと銘されたピザは、ラウパホエホエという地区にある「ハマクア・ヘリテージ・ファーム」というハワイ島にあるキノコ農園のそれはそれは美味しいキノコを使ったピザ。

 こちらホワイトソースにモツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラチーズをふんだんに使い、ハマクアのクレミニマッシュルーム(傘が茶色のもので白いものよりも歯応えがあり風味が良い)を贅沢に散らしています。彩りにほうれん草をトッピングし、ローズマリーとトリュフオイルで風味を格上げ。

 一口頬張ると、ふわりとトリュフが薫った後にローズマリーのシャープな爽快感。するとゴルゴンゾーラとクレマニマッシュルームの重厚に熟成された香りがツンと鼻に抜けます。この味の目まぐるしさは、まさに味のジェットコースター。実際、ピザだけ食べに来るのもありなんじゃないかと衝撃を受けたくらい、こちらのピザは秀逸でした。

 こちらのレストランのメニューには『すべて自家製』と書いてあり、ウエイターさんも「パンもパスタもピザも、店内で生地を作っており、すべて自家製です。」と胸を張ります。実際、ナポリにある1924年創業のカプート社という製粉会社から、『00 Flour』(ダブルゼロフラワー)という一番細かく製粉された粉を輸入して、その粉を100%使って毎日生地を作っているそうです。このカプート社の小麦粉は、ナポリピッツァ発祥の地、そして激戦区である伊カンパーニア州でのシェア70%を誇る、いわば小麦粉の王様というべき代物です。

 コナモノ好きには天国なお店だと思うので、ハワイ島に来られたら是非チェックしてみてください。

ハワイへの渡航者数はパンデミック前の65%まで回復

 このようにお店も活気を取り戻し、パンデミックを経験値として、着実にウィズコロナを歩み始めているハワイ。2021年のハワイへの渡航者数は、コロナ前の65%まで回復しました。この終わりの始まりを確実に終焉に向かわせるために、そして日本から早く皆様をお迎えできるように、我々も気を引き締めてコロナを乗り越えていきたいと思っています。

 そうそう、パンデミック以来初になる500人規模のコナ・ブリュワーズ・フェスティバルがハワイ島で行われました。ノーマスクのこの集い、ビールも美食も堪能し放題な酩酊詳細は3月31日(木)に配信されますので、お楽しみに!

 

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