ハッピーな空間を作り出すMade in Hawaiiの写真アート、Lola Pilar Hawaii

2020.01.01

ハワイをおしゃれにインテリアに取り込みたい貴方へ素敵な写真アートをご紹介!

カイルア在住の写真家、クリスティン・レイノ(Kristen Reyno)氏が生み出すアートは、ハワイアンキルトからインスピレーションを得たとてもクリエイティブな作品だ。彼女の裏庭や近所のお家、ノースショアの農家、チャイナタウンのレイスタンドなどから見つけてきたトロプカルフラワーやフルーツを使ってシンメトリーにレイアウトするアートは、まるで生きたハワイアンキルト!見るだけで気持ちをハッピーにしてくれる。

今までに見たことのないフレッシュなアイディアと美しい写真アートでハワイでも話題となっているクリスティンのブランド、ローラ・ピラー・ハワイ(Lola Pilar Hawaii)。クリスティンの夫であるジョンのおばあさんの名前がピラーだそうで、ローラとはフィリピンの言葉でおばあさんを意味する。ジョンにはフィリピンの血が入っていて、とてもクリエイティブだったピラーおばあさんに敬意を表してこの名前をつけたのだそうだ。

カンザス州(映画オズの魔法使いのドロシーの生まれ故郷で有名だ)で生まれ育ったクリスティンは、10歳の時にオアフ島のカイルアへ移住。海のないカンザス州とは打って変わって、ハワイではサーフィンとともに過ごした彼女は、高校時代に写真やメディアに興味を持ち、本格的に学ぶために大学はアメリカ本土を選んだ。サーフィンで有名なカリフォルニア州ベンチュラにて映像学の学位を取得し、映像アシスタントとして忙しい日々を送っていたが、ある時大手サーフブランドのクイックシルバーから声がかかり、プロダクトフォトグラファーとして転職。これが人生の転機となる。

「クイックシルバーでの経験が今のアートの出発点と言えるわ。スタイリングや商品を置くレイアウト、照明の仕方など多くのことを学んだの」とクリスティン。クイックシルバーでの仕事の傍ら、ウェディングフォトグラファーを副職として始め、パワフルに働き続ける日々。そしてクイックシルバーで2年働いたのち、2010年、故郷であるハワイへ戻ることを決意した。ハワイでは、ウェディングやファミリーポートレートの写真ビジネスをスタート。ポートレート写真家として活躍しながら、Leeジーンズの縫い子でキルティングが趣味だったクリスティンの曽祖母や、アンティークディーラーだった祖母、そしてピラーさんのクリエイティビティーに思いを馳せ、自身のファミリールーツからフレッシュな植物や果物を使ったハワイアンキルトの写真アートをある時ふと思いついた。
2018年1月にブランドをスタートさせ、幸運にもすぐにアートショーの開催が決まった。

「1日だけのイベントだったけれど、その日のうちに額付きのアートプリントはほぼ売り切れてしまった」

その後は飛ぶ鳥を落とす勢いで、アップカミングアーティストとして業界で注目されるように。今はまだフォトグラファーとしてのビジネスと並行してやっているが、いつかは彼女の情熱である自身のブランドにフォーカスして、多くの人たちがアートを見てハッピーになってもらいたいそうだ。

「ハワイアンキルトと同じようにシンメトリー(左右上下対称)にしないといけないから、同じ形の葉っぱや花を探すのは一苦労。オアフ中を走りまわって素材を探すこともあるし、時には知らないお宅をノックして植物を譲ってもらえないか聞くこともあるの。背景の色をコンピューターでいじることはあっても、アート自体は全て手作業でやっているわ。花によってはすぐに枯れてしまうものもあるから、時間が命の部分もある」と作業工程を説明してくれたクリスティン。
まさにLabor of Love!

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