ストーリーオブハワイ~楯からフォークへーアイザック・バンカコ~

2019.09.05

早朝のマウイ島西岸、ナピリ/ホノコワイの沖400m、太平洋の海は深い青色に染まり、穏やかに凪いでいる。水平線にはモロカイ島とラナイ島が隣同士に並ぶ濃い緑色のシルエット。海中の透明度は20m以上、水温は27℃、いつも通り。

海面で泡が弾け、海中の黒い影が大きくなる。水を小さくはねて大きく息継ぎをしながら現れたのはアイザック・バンカコ。長い間潜っていた。近くに浮かぶ小型ボートの船長をしているのは彼の父、息子がスピアガンを補充して再び潜る準備をしているのを誇らしげに見ている。二人は頷きあって言葉なしに通じ合う。

アイザックは素早く息を吸って吐くことを数回繰り返し過呼吸にしてから、深く息を吸いまっすぐ沈んでいく。生涯に渡って彼に夕食を供給してくれているアクアマリンの海の底へ。

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