ストーリーオブハワイ~火山の女神の子孫ーケオニ・カホロアア~

2019.08.21

ハワイ火山国立公園の南端が別世界の様相で映し出される。風に吹きさらしの黒い溶岩が、断崖の上から深く青い海をたたえたプナ海岸まで広がっている。広大な溶岩の広がりの中に見ることができるのは、冷えて固まった溶岩が作る2タイプ。つるつるとした表面に長いロープ状の模様を作るパホエホエ、そしてギザギザと尖った表面を持つアア。

先住ハワイアンであるケオニ・カホロアア(「流れるアア」の意)がホーレイの断崖から溶岩流をたどって歩いて下っていく。手にはカメラ、足に履いたブーツの靴底はガラスが割れるように砕けるもろい溶岩を踏みつける。溶岩は思いの外デリケートなのだ。一目見ると不毛の地の景観だが、この中でたくさんの生命が生まれる。

植物を見つけて写真に収めていくケオニの頭に、公園内ビジターセンター辺りの緑溢れる景色が浮かぶ。その景色は、ハワイ島のウィンドワード(風上である東側)と共通する。緑に包まれた島も、もともとはこのような灼熱の溶岩だった。そこに植物たちがやってきて野生生物が暮らせる土壌を作り出していったのだ。

そのような観点を見失うことなく、レンジャーは語り継ぐ。火山と関連付けられた創造の女神が創り出した大地を歩く訪問者に、祖先ペレの物語を伝えながら。

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