ストーリーオブハワイ~文化遺産を生きるーグレッグ・ソラトリオ~

2019.08.21

モロカイ島ハラワ渓谷に朝日が昇る。グレッグ・ソラトリオはホラ貝を吹く。緑深い谷の反対側では、グレッグの父アナカラ・ピリポ・ソラトリオがホラ貝を吹き返す。ここに携帯の電波はない。これが離れた場所にいる父と子の連絡手段だ。ホラ貝の音はこの美しい森に包まれた谷に響き渡る。200年前と変わらない。

グレッグはモロカイ島で自給自足する文化継承者。ハワイのなかでも独特の島であることが、リゾートホテルもゴルフコースもないことからわかる。時が止まっているかのようだ。それがもっとも顕著なのがここハラワ渓谷。ソラトリオ家がこの谷に残った最後の残留者だ。グレッグの父は、ここで生まれ育った最後の長老。先祖を遡れば、モロカイ島に最初に住み始めたハワイアンとつながる家系だ。今日、山の頂点から海岸までの渓谷全体が、ハワイアンホームステッド法に基づき、ソラトリオ家所有となっている。

ハラワは「十分な息」または「十分な生命」を意味する。日用品を購入できるここから一番近い商店は、片側走行の峠道の先46キロのところにある。ハラワ渓谷の中では、自分の食べ物は自分で手に入れる。それがここの流儀。幸運なことに、ここには豊富な果物と魚と野菜がある。千年以上もの間、この谷の集落をまかない、今日ソラトリオ家を養っている。近年、ソラトリオ家の伝統と文化を継承する責務は、父から子に手渡された。この地を一番愛するグレッグに。

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