HO'OKIPA@Maui nui #8 Kaupo General Store

2015.09.05

マウイ島のハナといえば、島の東の人里離れた村とか、カフルイ空港から数時間の曲がりくねった道の先にあるとか評されることが多いのですが、カウポはハナの先。もしくは、ウルパラクアから広原を越え、視界にあるのは海と広野、風の音しか聞こえないような景色のなかを、車でガタゴト道をゆっくり走りながら到着する場所。たどり着いても、そこに何があるかといえば、家は数軒はあるのであろうとわかる数の郵便箱が道にあり、人っ子一人歩いてもおらず、ポツンとあるのはカウポ・ジェネラル・ストア。カウポへの道で、この店を見かけると、店には人がいるはずだとホッとしてしまうのは、私だけではないはず。

カウポは、以前はラハイナやハワイ島を行き来するカヌーの時代から、蒸気船の時代まで、船の立ち寄る大きな港がある村で、人口はハナの村よりもずっと多く、たくさんの生徒を抱えた学校もあったそうですが、今はその面影さえ消え失せています。

そんななか、カウポ・ストアの存在はほとんど幻、ラナイにのぼり、木のドアのなかは暗め、そこでアイスクリームやチョコレート、冷えた水のボトルなどを発見した時にには、何故か大興奮をしてしまうのです。

お店の番をしているリンダさんにチョコレートと水を渡してお会計をすると、レジの後ろの棚には古いカメラがずらり。このカウポ・ストアの創始者であるニック・スーンさんは中国系移民で、貿易業に関係したカメラマンだったそう。機械に詳しかったニックさんは、ラジオやテレビ、発電機などを直すこともでき、彼の時代のカウポ・ストアはそういった当時の生活に必要な道具や機材などを売っていた店で、ニックさんと彼の兄弟はカウポだけではなく、ヌウ、ハモア、ナヒクなどのハナ方面にいくつかのお店を経営していたのです。

しかし、1970代にリンダさんは夫とカウポに住みはじめたころ、ニックさんは亡くなり、彼の子どもたちはお父さんのお店の行方に途方にくれてしまいました。リンダさんはその後をまるで導かれたように店を引き継ぐようになったと言います。

ハレアカラのクレーターからカウポ・トレイルを降りてくるとたどり着くハイカー、もしくはハナに向かう道、ハナから帰る道を運転するドライバーは、大自然のただ中にポツンとあるカウポ・ストアを愛してやなまいのは、リンダさんの顔をみて、ひとときの安らぎをもらえるからだと、私は思っています。

カウポ・ジェネラル・ストア/Kaupo General Store
Kaupo 34793 Piilani Hwy
https://www.facebook.com/Kaupo-Store-AKA-Kaupo-General-Store-105763186211235/

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