良質なビタミン類やミネラル類、アミノ酸や酵素など栄養価の高い食品として知られているハチミツ。昔から大好きな食べ物の一つなのですが、マウイ島では友人の何人かが自宅敷地内でハチを飼って、ハチミツを作っていることもあり、近年はハチミツ同様にハチにも興味が湧いてきました。
日本でも、私の仕事の関係で養蜂場を訪れたことはあるのですが、自宅でハチはなかったですからね。祖父母から、昔は山から蜂の巣をとって、ハチミツを食べたものだという話を聞いたことはありましたけれど。ハチミツに詳しい方が聞けば、人類はハチミツの採取を新石器時代からしていたというのですから、人間とハチ、ハチミツの関係はとても古いようです。
マウイ島ではハレアカラの裾野のクラ高原やハイクハナなどのエリア、つまり広い敷地のある場所で養蜂を行っている人が多いです。つまり、ハチがミツを集めることのできる植物生態のある場所。養蜂家のなかには季節に合わせて移動をする人もいるけれど、マウイ島ではそれをしなくてよいのです。以前養蜂家の方が「目の前に広がる景色は受粉昆虫と植物の長い歴史の結果」と言うのを聞いたことがありますが、島のように自然の生態が大陸よりも孤立していると、目の前の景色をどれだけ大切に守れるか、そして、風景のなかにある歴史、受粉昆虫や植物の履歴を読むことを心がけることが必要に違いありません。
マウイ島のハチミツ、友人に手作りももらったり、ファーマーズマーケットで買ったりですが、最近このハニーガールが可愛いので気に入っています。ハチたちからのお裾分けへの感謝が、ハチミツの甘さで温かくなった心から自然に湧いてきますよ!