マウイ・オーシャン・センター、絶滅危惧のウミガメ6匹を海へ放流

2016.08.26

マウイ島マアラエアにあるハワイ最大の水族館「マウイ・オーシャン・センター」 では、今月末、2歳になるウミガメの海への放流を行います。今回旅立つのは、2014年7月4日にシーライフ・パーク・ハワイで孵化し、「ハワイアン・グリーン・シータートル教育ローン・プログラム」を通じてマウイ・オーシャン・センターにやってきた6匹のアオウミガメの子どもたちです。センターでは、孵化したばかりの子ガメが健康に発育できる安全な環境を与えると同時に、来館者たちに絶滅の危機に瀕したハワイのウミガメについて学ぶ機会を提供しています。マウイ・オーシャン・センターでは、1998年からこれまでに60匹のウミガメの赤ちゃんを飼育し、放流してきました。

センターのハワイアン・カルチャー・アドバイザーのカフデーン・デーン・マックスウェル牧師によるブレッシングで迎えられた6匹は、それぞれの性格に合わせて、「アラウラ」(夜明けの光)、「パアニ」(やんちゃな)、「マコア」(勇敢な)、「アホヌイ」(忍耐強い)、「ヒラ」(内気な)、「アカハイ」(優しい)と命名され、2歳を迎えるまでセンターのタートルラグーンで過ごしました。水族館主任スタッフのラリッサ・ツリースは、「ウミガメの巣立ちは、何度経験しても感動する瞬間です。孵化したばかりの赤ちゃんとしてセンターに来て以来、その成長を毎日見守ってきた私たちにとって、家族同様のウミガメたちが 自然の生息地へ旅立つ姿を見送れることは何より大きな喜びです 」と語っています。

センターでは放流に先立ち、シーライフ・パーク・ハワイの獣医、ベス・ドーシャー先生とセントラル・マウイ・アニマル・クリニックのポール・マッカーディ先生同席のもと、水族館の飼育員による最後の健診が行われ、それぞれのウミガメに個体識別を可能にするマイクロチップのPITタグが2つ装着されました。今月末には、水族館スタッフや州当局、ハワイの海洋科学コミュニティのメンバーが参加し、ウミガメたちの安全な出発を祈る非公開セレモニー「ホロムア・ナ・ホヌ」が太平洋沖で行われます。マウイ・オーシャン・センターでは、放流の準備やセレモニー、旅立ちの瞬間の様子をソーシャルメディアとInstagram、Twitterで随時発信しています。また今後数カ月以内には、1歳のウミガメたちが新たにタートルラグーンに仲間入りする予定です。

マウイ・オーシャン・センターは、年中無休で午前9時~午後5時まで営業しています。7月と8月は午後6時まで。一般入場料は、大人$25.95、シニア(65歳以上)$22.95、子供(3-12歳)$18.95、2歳以下は無料です。1ウィークパス、年間パス、パッケージ、グループ料金もございます。プライベートイベントも承ります。

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