この写真で手に持っているもの、何だかお分かりでしょうか??使い古したスポンジ?いえいえ、なんとこれ、 溶岩なのです。キラウエア火山が生み出す溶岩は、一般的なイメージにあるような真っ黒でゴツゴツの岩盤状のものだけでなく、 実はいろいろな形のものがあります。
例えば[ペレの髪の毛]と呼ばれる溶岩。細くて長い、針のような形状で、光にあてると金茶色に輝きます。本当に髪の毛そっくりなのですが、ガラス繊維でできているため、うっかりその上に座ったりしようものなら、服を突き通してチクチク肌を攻撃してくれます。
[ペレの涙]という名前の溶岩もあります。これは液状の溶岩が飛び散った滴が固まったもの。絵に描いたような涙型をしています。
[爆弾]という物騒な溶岩もあります。ココナッツの実のような形で、まさに爆弾?!これが飛んできたら、すごい破壊力があるに違いありません。
こうした溶岩は、注意して見ていれば、ちょっとしたトレイルの途中でもけっこう簡単に見つかります。ちなみにスポンジ溶岩は、成分中に火山ガスが大量に含まれていて、それが揮発したためにできたもの。触った感じは、軽くてまさにスポンジっぽいのですが、鉱物なだけに弾力性はなく、握るとクシュッとくだけてしまいます。 吹けば飛ぶような軽さのせいか、新しい溶岩大地のほうが見つかりやすいようです。
自分で探す時間がない!という方でも、大丈夫!火山国立公園のジャガー・ミュージアムには、様々な形状の溶岩サンプルが展示されています。それから、レンジャーに聞くという手もありです。ペレの髪の毛や涙を一緒に探してくれたり、見つかる場所を教えてくれたり、秘蔵のスポンジのサンプルをみせてくれるかもしれませんよ〜。