ココナッツ・アイランド

2013.03.26

ハワイ島の東の拠点・ヒロの街は、半月状になったヒロ湾に寄り添うような形で広がっています。波の静かなヒロ湾は、シーカヤックやヨットなど、船遊びに最適な場所。ビーチ沿いには伝統的なアウトリガ・カヌーのクラブハウスもたくさんあって、毎朝・夕、 練習に励むパドラーたちの姿は、ヒロ湾の風物詩です。

ヒロ湾の真ん中にはワイアケア・ペニンシュラという半島があります。公園やゴルフコース、ホテルなど点在し、ヒロのリゾート・エリア ともいえる場所なのですが、この半島のさらに先にココナッツ・アイランドというかわいらしい名前の島がチョコンとくっついています。橋を渡ってみると、そこは芝生広場や浅瀬のビーチの公園になっています。休日ともなればロコのファミリーで賑わう、とてものどかな場所なのですが、実はここ、かつてはモクオラと呼ばれる聖地でした。

古代ハワイには厳しいしきたりやタブーがあり、破った人は死をもって償わなければならないこともたくさんありました。こうした罪人を救済する場所として、プウホヌアと呼ばれる聖地が各所にありました。タブーを犯した人がこのプウホヌアに逃げ込み、カフ(神官)にお祓いしてもらえば罪が晴れたのだそうで、日本でいうところの駆け込み寺的存在でした。モクオラもそんなプウホヌアのひとつだったのです。またこの島の周りの水はとりわけ清浄なマナがあるといわれ、ここで泳ぐと病気が治ると信じられていました。たしかにこの辺りは湧き水が海に流れ込むとあって、湾の中なのに水は透きとおってとてもきれいです。

写真の中央に見えるヤシの茂った島がモクオラです。晴れた日には湾をまたいでマウナケアやマウナロアが一望にできます。(写真では島の右にマウナケア、左にはマウナロアが見えています)。聖なる山と清らかな水に抱かれたモクオラ。なぜ古代ハワイアンがここを特別なマナが宿る場所としたのか、けして不思議ではない風景です。

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