クリスマスにちなんだ植物の話をもうひとつ。
写真はプキアヴェというハワイ固有の植物です。 肉厚の小さな葉をつける低木で、ピンク色や白の実が可憐で、レイなどに使われることもあります。
プキアヴェはニイハウ島とカホオラヴェ島以外のハワイの島の標高3000メートルぐらいまでの間に自生するといわれますが、標高の低い所では、生命力たくましい外来種に気圧されてか、どうもあまり見かけません。
一方、たくさん生えているのはハワイ火山国立公園周辺。 観察したい方は、ジャガーミュージアム周辺や、少し乾燥した溶岩台地エリアを探すと見つけやすいと思います。
プキヴェは緑、ピンク、白のコントラストがきれいなこともあって、クリスマスの時期になると、地元の人は、クリスマス用のフラワーアレンジメントにすることも。私がよくお邪魔するパニオロのご家庭では、毎年、家の周りに自生している枝をアレンジしてリースや、テーブルのセンターピースにしています。
もうひとつ、ハワイでクリスマス用のアレンジに使われる植物に、その名もクリスマス・ベリーをいう木があります。こちらは真っ赤な実をつけとてもきれいなのですが、実はこの木外来種で繁殖力が強く、他の植物を駆逐してしまうのでハワイでは“憎まれっ子世にはばかる”であまり歓迎されていないのです。
*国立公園内の植物採集は禁止されているので、見かけても観察するだけで採らないように気をつけてくださいね。