サーフィンのためのヘイアウ

2014.07.08

シュノーケルや海水浴のスポットとして知られるカハルウ・ビーチ。カイルア・コナのアリイ・ドライブ沿いという便利な立地もあって、旅行者にもローカルの家族連れにも人気のビーチです。

このカハルウ・ビーチの北側には、青くペイントされた小さな教会(リトル・ブルー・チャーチ)があり、このビーチのランドマークになっています。そしてこの教会の横をみると、すぐお隣にはなんと古代ハワイアンのお社—ヘイアウが!教会とヘイアウが隣り合わせとはなんだか奇妙な気もしますが、昔は、ハワイの聖地にあやかって宣教師たちが教会を建てるのはそう珍しいことではなかったのだそうです。

カハルウ湾の入り口に佇むこのお社はクエマヌ・ヘイアウといい、ハワイでも珍しいサーフィンを司るものだったともいわれています。カハルウ・ビーチは高貴なハワイアン(アリイ)たちが好んでサーフィンをするスポットだったらしく、サーフィンに向いたよい波がくる事をこのヘイアウで祈っていたのだそうです。かつては湧き水の池がヘイアウのそばにあり、サーフィンを終えたアリイたちが、そこで塩水を洗い流したとか。

今でもここはサーフ・スポットで、コナ・コーストでは数少ない、ビギナーでも乗りやすい波の場所として知られています。クエマヌ・ヘイアウはサーフ・ポイントの正面にあたり、あたかもサーファーたちを見守っているかのようです。

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