ハワイ州が推進する再生型観光|Malama Hawaii【マラマハワイ】|ハワイ州観光局公式日本語サイト

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ハワイ州が推進する再生型観光

ハワイ州にとって「観光」は経済の柱となる重要な産業です。しかし、観光が自然環境にダメージを与えたり、地域に悪影響を及ぼしたりするようでは持続可能な発展は望めません。そこで、ハワイ州は、観光を通じてハワイの自然環境や文化、地域社会を再生・復興させ、訪れる人々が地域に積極的な貢献をする仕組みを構築する「再生型観光」を推進しています。この取り組みにより、ハワイの資源が将来にわたって豊かに保たれ、住民の暮らしの質があがるなど地域全体がより良い状態になることを目指しています。

再生型観光の事例

ビーチクリーンアップ

太平洋ゴミベルトに接しているハワイのビーチには、日本を含むアジア諸国のゴミや漁業具が打ち上げられています。プラスチックゴミを網で濾す作業は果てしなく思えますが、ハワイの人々は自分たちの島を美しく保つために積極的にビーチクリーンアップの活動に参加しています。NPOが主催するビーチクリーンアップイベントに旅行者も参加することができるので、旅行会社や主催団体の公式サイトで開催日を確認して参加することができます。

外来植物除去

ハワイにはハワイでしか見られない固有植物とポリネシアの島々からカヌーで持ち込んだ伝統植物(カヌープランツ)があります。本当に大切に育てなくてはならないのはハワイの固有の植物ですが、伝統食や伝統文化に欠かせない伝統植物を守ることも大事です。ハワイでは、ハワイ固有種と伝統植物を次世代に継承していくこと。そのために何がハワイ固有種で伝統植物か、それらをどのように育てるのかを伝えなくてはなりません。現在は複数のNPOや企業がハワイの固有種と伝統植物を守る活動を積極的に行っており、地域住民と一緒に旅行者も参加することができます。

植樹プログラム

8世紀初頭から今日に至るまで、ハワイ諸島には2万を超える外来種が持ち込まれました。これに対してハワイの固有植物は1000種ほどにすぎません。ハワイで目にする植物の大半は外来植物ですが、なかには在来植物を駆逐してしまう有害植物がいくつもあります。ハワイ州では有害植物を指定し、法律を施行して排除に努めています。しかし原生自然を破壊するスピードは速く、対応が追いついていないのが現状です。各島の貴重な自然を守るため、NPOや企業が中心となって外来種除去活動が積極的に行われています。

環境を破壊することは簡単にできますが、それを元に戻す活動は果てしなく遠い道のりです。ハワイの人口はおよそ140万人。年間1,000万人以上訪れる旅行者が、自然体験を楽しみながら、島をきれいにしてくれる手助けをしてくれれば何倍も早く環境を改善することができます。現在ハワイでは、自然を大切にすることの大切さを学びながら、地域の人々と関わりながら地域社会へ恩恵をもたらす体験プログラムの開発に注力しています。

責任ある観光事業を実践する企業団体向けキュレーター認証制度

ハワイ州の観光振興機関「ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)」は、2024年8月にハワイを拠点とする企業および団体のための公式認証制度「Qurator(キュレーター)」を発表しました。この制度は、責任ある観光事業を実践しているハワイの商品や体験を観光客に提供するための、観光産業における最も広範な認証制度で、環境、地域社会、経済への貢献が認められる企業にとって、価値を高めるものでもあります。Quratorは、観光業による影響を受けるすべての人々に発言の場を提供するため、100以上の地域コミュニティや支援団体、労働組合、政府、業界のリーダーと連携しています。そして、地域社会を優先する認証プログラムを通じて、観光が地域にもたらす影響を重視した取り組みを推進しています。

https://qurator.travel/